「離婚」とは「離婚関係の契約」を新たに取り結ぶこと私は、「離婚問題」と「少年事件」を得意とする法律事務所の弁護士です。つまり、家族のトラブルをいかに円満に解決するかが仕事です。離婚しようという決意、それ自体は不幸なことに違いありません。お子様のあるご家庭にとってはなおさらでしょう。一方で、乗り越えられそうにない夫婦のトラブルを抱えたまま家族を維持するのは、決して幸福とは言えません(とりわけDVや不法行為がある場合など)。そんな方にとっては離婚という解決は救済策、次の幸せへのワンステップになるはずです。だからといって、安易に離婚をすすめようと言うわけではありませんが。よくテレビドラマなどで離婚届の書類1枚をどうこうというシーンがありますが、あれは象徴としての書類を見せているに過ぎません。実際には、財産分与、養育費、別居中の婚因費用(夫婦が生活するのに必要なお金)、面会交渉などなど。細部に至るまで弁護士と詰めて作成した離婚協議書などを公正証書にしておくか否かで、離婚時点から先の安心が大きく違ってきます。離婚は、結婚という契約を破棄することではなく、離婚状態という契約を新たに取り結ぶということです。そこを思い違いして、「離婚届さえ出せば一切なかったことに」、と思い込んでいる人のなんと多いことか。 それは夫婦で生活した人生の時間の全否定。お子様には、その子の片親の存在の喪失を意味します。であるならば、離婚を単なる別離とだけ考えず、新しい人間関係の再構築と捉えてはどうでしょう。親子の絆も子供の成長(それとともに親自身も成長)につれて深まるはずです子供の視点からは、両親に無条件の愛情があるはずです。(私は司法試験浪人中、小・中学生の学習塾の講師をしていたので、ひと一倍子供の気持ちもわかるつもりです。)菊田法律事務所の基本方針では、調停の段階、つまり、裁判で裁判長に決めてもらう段階に至る前に、自分たちで決めることのできるステージにじっくり時間をかけることにしています。そこで、お互いの将来と、それ以上にお子様の将来のことをよく話し合い、相互に納得して欲しいからです。「離婚関係」という新しい人間関係は、新たな幸せのための一つの選択肢です。もしあなたが今、少しでも夫婦や家族の問題に悩んでいらっしゃるのなら、できるだけ早めに菊田法律事務所にご相談ください。
菊田法律事務所 所長弁護士菊田利昭
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